171119greece

アテネ近郊の自然（ギリシャ）-1
前回の訪問の際、11月中旬も花が多いという話が出ていて、行くことにしました。残念なことにこの直前に台風なみの暴風雨がありました。アテネの中心部はあまり影響を受けていませんでしたが、山は表土が流されて花がなくなってしまったり、や海沿いは遊歩道が水浸しになったりしていました。それでも野生のシクラメンやクロッカスなど、日本で見る事ができないものを見ました。このページは３日間のうちの初日の記録です。花の名前はわかれば後から追記します。（2017/11/19　記　）

追記：案内して頂いた方に学名を教えて頂きました。

一番上の写真の白いクロッカス：Crocus cancellatus subsp mazziaricus
野生のオリーブ：Olea europaea subsp europaea
ツルボによく似た花：やはりユリ科ツルボ属の多年草でした。Prospero autumnale
イワシャコ（Alectoris chukar）：当初ハイイロイワシャコ（Alectoris graeca）だと思っていましたが、
間違いでイワシャコが正しいそうです。
コルチカムの仲間：Colchicum cupanii subsp cupanii
オサムシの仲間：Carabus graecus（和名はなさそうです）
オサムシの下の白いクロッカス：Crocus cancellatus subsp mazziaricus（一番上の写真と同じです）
その下のアツケシソウによく似た植物：Salicornia perennans subsp perennans
（Salicornia perennansがアツケシソウなので、亜種という事でしょうか？）
サギの仲間：Ardea alba（ダイサギ）でした。
ツルの仲間：Grus grus（クロヅル）だそうです。

まずは海辺の低い山の中を見て回りました。クロッカスの仲間は日が差さないと開かないので、まだ開いていない個体が大半でしたが、少しずつ開いてくれました。種類が多いのと見分け方がよくわからないです。（蕊の色や花の付け根の色などがポイントのようですが、慣れていないと難しいです。

片足で立つサギの仲間が居ました。アマサギに似ているような気がしましたが、よくわからないです。
（下に追記しましたが、ダイサギでした。）

上と下２つの写真はコルチカム（イヌサフラン）の仲間ですが、図鑑を見ても良く似たものが多くて種類までよくわかりません。園芸種よりもずっと小さいです。

Cyclamen graecum subsp. graecum
ここでも所々で咲いていました。左の写真は葉が出ない状態で咲いていました。上の写真はあまり無い模様の葉でしたが、これも種類は同じものです。

白い花の奥が黄色いクロッカスです。個体数は多かったと思います。来る前にもらっていた旅行日程表で名前を探しましたが特定ができませんでした。園芸種よりもかなり小さいと思いました。左の写真の花の奥に見えている葉は、Cyclamen graecumの葉です。葉の紋はかなりバリエーションがありますが、一番標準的なものです。下の写真は日が差す前の状態で、こんな感じで閉じています。

このあと、海岸に移動しましたが遊歩道などが水浸しになっていて入れませんでした。アツケシソウを思わせる植物が繁茂していました。

こちらでも白いクロッカスが咲いていました。何となく最初に見た種類と少し違うように思いましたが自信はありません。

オサムシの仲間です。前の場所でも同じ種類と思われるものを見ました。気温が低めだったせいか、それほど動きが活発でなかったように思いました。

これは野生のオリーブの木のそうです。この実はそのままでは食べられないそうです。松脂のような樹液が固まったものが幹に着いていました。

Cyclamen graecum subsp. graecum
咲き始めの状態です。葉も出始めていますが、葉が出ないで花のみ咲いている個体も多かったです。色々な所で咲いているのを見ました。